さよなら ルイくん

2021年04月11日

14年間一緒に暮らしたルイが2021年4月10日(土)3時5分に静かに息を引き取りました。

昨年末から寝る時間が増えてきました。年明け早々に精密検査を受けて血液検査でクレアチニンの数値が高く腎臓病と心臓にも水があると診断されました。ドクターと相談をしていつも通りに生活をしながらその時を迎える。実はこの時から心の準備が始まりました。

ルイくんとの出逢いは熊野古道の取材をしていた2007年に遡ります。和歌山県紀の川のブリーダーさんと取材の縁で知り合ったのです。猫種も知らないまま(犬は飼った経験からそれなりに犬種は知っていたのですが)お宅を訪ねたとき初めてスコティッシュホールドと対面。愛くるしい数匹の子猫たちの表情やしぐさに胸がキュンとなってここから物語がはじまりました。

先代のマノンちゃんは私と同じ誕生日でした。猫は一匹より二匹飼いが良いと友人知人から聞かされ、猫のことが分からないまま素直に受けとめました。ブリーダーさんからルイくんの写真が送られてきた時は一目惚れとはこのことです。免疫力がつくまで親元でしっかり過ごして3ヶ月後に我が家に到着しました。

お茶のお稽古に来てくださる皆さんからも可愛がっていただきました。稽古中は静かに寝ていて終わりに近ずく頃、尻尾を立てて皆さんへご挨拶に出てくる。そんな細やかな心配りがある不思議な猫でした。

3月4日のお雛様が過ぎたころから食欲がなくなり水だけを飲む生活になりました。お腹の調子も悪くもうダメかな、と一瞬思ったのですが1週間後に食欲が戻り、この時がエンジェルタイムだったように思います。

3月末からぐっと食欲がなくなり再び水だけ飲む生活に戻りました。日を追うごとに体力(熱量)が弱くなっていき亡くなる3日前から急にニャーと鳴くようになりました。抱っこすると安心するのか鳴きやみ腕が痛くなるほど2人でがんばりました。

最後の見送りは出かけるときにいつもルイくんのお世話をしてくださった管理人さん、ご近所のお花屋さんからは抱えきれないお花をいただきました。いくつもの奇跡が繋がり心から感謝の気持ちでいっぱいです。

14年間ありがとう ルイくん。

写真:上段左から(2021年3月10日のルイ)(麻里さんのりんごをつかんだよ)(ベランダはお花の季節だね)(立つことも得意だったよ2020年)(お母さんが入院したときバァバとお留守番2018年)         

写真:下段左から(寝顔)(涼しい場所はマノンちゃんから教えてもらったよ2007年)(マノンちゃんの真似ばかり2007年)(カラダがすっぽり入るお気に入りの椅子)(お母さんとツーショット2021年正月)