炉開きを終えて(11/14)

2021年11月15日

立冬が過ぎ暦の上では冬のはじまり。木々の紅葉もだんだん深まってきました。茶道では11月は風炉から炉に入ります。次の年の4月までが炉の季節になります。昨日は炉開きのお祝いをしました。

遠い日お稽古に行っていた頃を思い出します。新潟の冬の日に外からお茶室に入ると、ほんのりと暖かく茶釜から静かな湯気が立っていると、ほっとして何とも良い心地になったものです。

炉開きに「亥の子もち」を食べて祝います。どうして亥の子もちを食べるの?亥の子って何でしょう・・・お茶の年中行事の源流や起源を知ることは込められた祈りや願い、そしてわたしたちの日々の暮らしにつながっているように思います。

手作りの亥の子もちにはナッツとドライフルーツとシナモンパウダーを入れた餡を黒ゴマのはいった求肥で包みました。

久しぶりの笑顔の再会にうれしい一日となりました。 

コロナ禍はそれぞれが「考える時間」を持ち、あたらしいことを始める人、深める人、気づきのスイッチが入ってこれからの道を見つけたように感じました。衣食住がすてきな方々に囲まれて今年のお稽古も無事に終了しました。日に日に寒くなってまいります。新しい年のお稽古でまたお会いできる日を楽しみにしています。皆様ありがとうございました。

お茶:新茶無上・炉開き抹茶(柳桜園) 菓子:亥の子もち、かるかん(手製)