食のこばなし

2020年09月27日

今年の5月から「食のこばなし」というコラムが始まりました。全国学校給食甲子園の公式ウェブサイトのなかにあります。この大会を運営している事務局が私の仕事場なのです。事務局の3人メンバーが「食」にまつわる「こばなし」を毎回紹介しています。

旬の「食」をテーマに長年新聞記者をしていた馬場錬成さんが文を担当しています。毎回、取材先の国や地域で食べ歩いた経験から食のルーツや特色について楽しく書かれています。食ってあまりに身近すぎて案外知らないことだらけなんです。そして私とスタッフの有希ちゃんが挿絵を担当しています。

有希ちゃんは絵がお得意で、毎月可愛い女の子が登場します。私はといえば何年ぶりかに棚の奥のスケッチブックをゴソゴソ探し出して、20代のころ使っていた色鉛筆を見つけて準備よろしく最初に描いたのがカツオ。魚って思っていた以上に難しく大変な思いをして描きました。

お世辞にもうまい絵ではありませんが、夢中に描く時間、没頭する、ただひたすら手を動かす時間、たぶん2時間くらいだったと思います。魚が描けてるがどうか分からなくてもひたすら続けていると不思議ですね。出口が見えるのです。

この思考は新しい発見でした。いろいろ考えるより手を使い、とにかく動かし続けること。それだけで良いのです。

12回目の今回は秋の味覚のサンマです。挿絵は有希ちゃんが担当で女の子がサンマを七輪で焼いている描写。ほのぼの懐かしく感じます。今年は不漁らしく、こんなところにも温暖化の影響があるのですね。