オクダとし惠さんその2
2020年07月13日
オクダとし惠ニードルアート展「イタリアの風に吹かれて」は2005年12月10日から16日銀座・和光ホールで開催されました。会期中は連日大勢のファンが詰めかけ大変な賑わいでした。
わたしとオトシさんの出会いは今から20年以上前、当時広尾に銀座・和光支店があり、近くのフランス料理店・プティポワンでお食事をしたのが初めてでした。お帽子を素敵に被ってファッショナブルで独特の佇まいでした。それ以来オトシさん、ぽんちゃんと呼び合う間柄に、彼女からはたくさんのことを学びました。アサーティブな考え方で会話はコロコロ転がって衣食住のテーマは時間を忘れて語り合いました。普段は実におおざっぱなのに、作品に関しては1ミリでも気に入らないとすべてやり直し、作品へのこだわり、それはもう徹底していました。展覧会が間もなくというギリギリまでハラハラしながら待ったのを記憶しています。
4年にわたり滞在したイタリアの風景を鮮やかな色彩の布や糸で表現した作品50点が展覧。作品集「Sulle ali del vento italiano」を手作りで制作しました。当時は印刷物のいろはもよくわからないままでしたが、撮影ではお作品のアイロンをかけたり、レフ板の助手、オトシさんから届くFAX原稿をPCへ入力したり、こころ満たされる作業でした。