カルチャーラジオ

2021年03月13日

カルチャーラジオ・ラジオアーカイブ「声でつづる昭和人物史」はときどき聴くラジオ番組です。解説はノンフィクション作家の保阪正康さん、進行役の宇田川清江さんはメリハリのある美しい日本語を話され、毎回心地よく聴いています。今回は思想家の柳宗悦でした。昭和34年10月2日「日本民藝協会での挨拶」と昭和24年12月1日「朝の訪問」の貴重な音声を聴くことができました。

特に後半の日本民藝協会での挨拶は亡くなる直前、病を押して録音された言葉です。深く心を打つ内容から何度もスマホアプリの聞き逃しを使い聴き返しています。

「民芸」とは素直なもの、自然なもの、簡素なもの、丈夫なもの、安全なものそして使えば使うほど親しみがわく、愛着が沸くということ。

なぜ無名の人が作ったものがかくも美しいのか。柳は各地を歩き身体使い実際に見て触れ、調査・執筆をし「日本民藝館」という民藝運動の拠点を作りました。そして「無事の美」という「禅の言葉」で表しながらそれを理解する心。それはやがて世界の人々から感嘆されるに違いない。と柳の思想を知ることができました。

またとかく運動が大きくなると議論だけが先走り、知識だけ頭で考えただけの議論に柳は苦言を提しています。実際に現場に行って見なければいけない。と、どんな世界でもこの言葉は通じるように思います。

今日は時折雷が鳴ったり強い雨が降りました。草花に潤いを与え育てるこの時期の優しい「木の芽雨」とは違い草木もびっくりしたでしょうね。午後から来週開催される日・米・欧を結ぶオンライン・シンポジウムの最終打ち合わせを終え、夕方にはドラマチックな空が広がっていました。