本その3
今日は3連休の初日。 冬型の気圧配置で寒く朝はなかなか布団から出られません。 窓から差し込む冬のひかりは強く青空が広がっています。
「さぁ起きるよ! 」ベッドにいるルイ君に声をかけて、朝はまず御白湯を一杯。 朝食は目玉焼き、ホウレンソウのソテーと あたたかいミルクティーそして沢村のパン・デ・ロデブを焼いていただきます。
先週末、昨年春以来となる緊急事態宣言の生活が始まりました。 感染防止を徹底しつつ日常はできるだけ普段通りに過ごしたい。 おひさまの時間に散歩に出かけます。 近所の山種美術館に立ち寄り「東山魁夷と四季の日本画」を鑑賞。 (この美術館のカフェはどこか見られてるようなスペースで少し苦手)てくてくこの界隈を歩くのは久しぶり。あ~また1軒 恵比寿駅前の陶器店が店を閉めていた。 この地で100年続いた店だったのに空き店舗の紙が既に貼られていました。 路地の小さな居酒屋もおおむね夜8時までの営業の知らせが貼ってあった。
帰る途中誰も居ないことを確かめて(お店としては少しはお客が居たほうが良いのだけれど)CANVAS Tokyoのドーナツと珈琲を呑みながら 石田千著「窓辺のこと」(港の人)の本を開く。 新聞の書評欄で紹介されていた本で 京都のふるふる舎さんから取り寄せました。 「窓辺のこと」は著者の石田千さんが50歳になり「共同通信」で一年間連載した作品を一冊にまとめたものです。その間にお父様を亡くしています。 日々の暮らしを丁寧に表現、ささやかな出来事をこんな風に優しい眼差しで言葉にしている。 お酒も競馬も銭湯も気どらなく愉快・・・ふるふる舎さんから「ザワザワした日が続きますが柔らかな時間が訪れますように」と本と一緒にメッセージが添えられていました。読み終えてあったかくなる一冊です。