橋をかける。これからもずっと

2022年04月02日

久しぶりにDiaryを更新。3月の年度末の忙しさと毎朝新聞を読むたびに悲しい戦場の写真が目に入り辛くこころが沈む日々が続いていました。

今朝の東京新聞の再読「あの言葉」に上皇后美智子さまが1998年9月、インド・ニューデリーであった国際児童図書評議会(IBBY)の基調講演のお言葉の講演録記事がありました。

生まれて以来、人は自分と周囲との間に、一つ一つ橋をかけ、人とも、物ともつながりを深め、それを自分の世界として生きています。この橋がかからなかったり、かけても橋として機能を果たさなかったり、時として橋をかける意思を失った時、人は孤立し、平和を失います。この橋は外に向かうだけでなく、内にも向かい、自分と自分自身との間にも絶えずかけ続けられ、本当の自分を発見し、自己の確立をうながしていくように思います。(原文とおり)

講演録の一部です。98年確か美智子さまのお言葉は当時読んだ記憶があります。時代を経て今、私にとっての救いになりました。私たちは複雑さに耐えて生きていかなければならない、と。今は自身ができることを淡々とこなし日々を送る。今朝の新聞記事を目にして折れそうだったこころが少しだけバランスを取り戻したように感じました。

昨日は街を歩きながら新入社員らしき若い人たちとすれ違いました。 仕事場から近くの青山霊園の桜並木も満開を過ぎ花びらの小道になっていました。小鳥たちのカルテットを聴きながら新年度4月がスタートしました。