針仕事
2021年10月31日
古道具の硝子瓶にヌマスノ木を挿して落葉した葉っぱをあつめてみました。ささやかな小さな秋の景色です。
10月は橋本佳子先生が染めた草木染の糸を使った刺繍を再開。簡単な図案だけど夢中になれる時間です。
はるか昔、子どものころ母が採寸をし、洋服をよーく作ってくれました。文化出版社の「ミセスの子ども服」という季刊雑誌があって、本屋さんの配達を受け取るとワクワクしながらページをめくった記憶があります。田舎に暮らす小娘にとっては憧れだったのでしょうね。洋服でも特に秋の色合いが大好きでした。
型紙を作って生地を裁断してミシンをかけて小学校3,4年だった思うけど秋冬用のマントを作ってもらったときは気に入ってよく着ていました。あのマントを着たとき背中のランドセルをどうしたのか?腕が出せないのだからランドセルは使わなかったのでしょう。
ソーイングは母譲りとはいかず、まったく不得手でカバンひとつ作るのに大変な思いをして作ったものです。ある日「きちっと縫っていけば最後にきちっと合う」というスパルタ式に教えられて、できなくて針仕事が大嫌いになりました。大人になって少しくらい曲がっていても大丈夫なんだ。というのが分かり相当な回り道をしました。
ちくちく針仕事はいつか自由にもう一度トライしてみたい。という気持ちがあって橋本先生とのご縁をいただいたのでした。
針仕事とはこれっぽっちも関係ないのに「人生に遅すぎることはない。」とカップヌードルを61歳で発明した安藤百福さんの言葉が甦ってきて俄然勇気が湧いてきました!
10月最終日、わたしだけの針仕事。梨の作品を作りました。