青葉の茶ノ会を終えて(5/21.22)

2021年05月23日

窓の向こうのお寺さんの樹々を見るとあたらしいきみどり、やわらかそうな、きみどり。葉っぱや新芽がぐんぐんとおいしげる頃、「青葉の茶ノ会」を無事に終了しました。皆様ありがとうございました。

テーブルを使ったお点前はいつも「盆略点前」のお稽古を続けています。本来は爪紅(つまぐれ)の山道盆を使うのですが、夏らしいラタンで見立てました。 

盆略点前は、明治5年(1872)にうまれ、14歳で家元を継がれた裏千家13代圓能斎(えんのうさい)先生が創案されたお点前で、裏千家独特のものの一つです。現代の暮らしのなかで茶の湯を愉しむことができるのは圓能斎先生のおかげなんですね。 

今日は涼しげなうつわ、ガラス作家の河上智美さんのうつわを出してみました。吹きガラス特有の流れと日常使いのできるサイズ感が気に入っています。本来は棗としての道具ではないのですが蓋つきの吹きガラスへお抹茶を入れてみました。

お茶はながたさんの有機抹茶・吉の白。お菓子は赤坂・塩野さんの常葉巾屯、枇杷、アジサイをご用意しました。

暦のうえでは小満を迎え、すべてのものが成長し、天地は生き生きとした生命で満ちあふれます。我が家のベランダの花々も陽ざしの方へ向かっています。