2024春の茶ノ会を終えて(3/17)

2024年03月18日

大地が暖まり冬ごもりをしていた虫や動物たちが春の陽気に誘われ目覚めるころ、我が家のベランダにも鳥たちが遊びに飛んできます。昨日は一段とあたたかな陽気のなか春の茶ノ会を無事に終了しました。皆さまありがとうございました。

茶花は桜の枝を水差しに活けて皆さまをお迎えしました。

お菓子は桜色をイメージして道明寺粉をつかった桜の道明寺羹とりんごをコンポートにした水菓子をお作りしました。りんごの皮も使って自然な優しいピンク色に。もう一品の草餅は餡を炊いて蓬のはいった餅で包みました。

季節のかおりと甘さに心がなごみ、お抹茶を点て茶碗を両手で包むようにして味わうとゆったりした時間が流れます。少しゆっくりしたいとき、気持ちを切り替えたいとき、抹茶は暮らしのなかのアクセントになります。

3月は別れと新しい出逢いの季節。ご家族の子どもさんの卒業旅行のたのしいお話を聞いたり、午後はお着物をテーマに話に花が咲きました。

昨日は祖母が着ていた角通し(江戸小紋の柄のひとつ)の着物を。角通し(かくどおし)とは、柄が縦横真っ直ぐに描かれていることから、筋を通すという意味が込められているそうです。帯はリユースで求めた花売り娘が描かれた名古屋帯で合わせてみました。

お茶の稽古に合わせて着付けを練習したり、持っている着物はわずかでも組み合わせをあれこれ自由に考える時間はとても楽しいです。

春のお彼岸に入りました。「暑さ寒さも彼岸まで」といわれる通り、だんだん過ごしやすい季節になっていきます。笑顔がほころぶ桜の開花も間もなくですね。

お茶:小櫻抹茶(柳桜園)お菓子:桜の道明寺羹、紅玉りんごのコンポート水菓子、草餅(手製)