KUCHIBUE

2020年10月17日

深まる秋一気に寒くなってきました。今日は久しぶりに友人のミセスグリーンとランチ会でした。予約をしていた代官山の洋食 KUCHIBUEへ伺いました。店主は料理家の坂田阿希子さん。小さな頃から家族で通った洋食屋さんがあって、ドアを開けたとたんに香る洋食屋さんの匂いが今でも大好きで、小さなすてきなお店を営んでいます。

田舎で育った私は幼い頃ときどき家族でお出かけをする。そんな休みの日の大イベントがありました。洋服も普段とは違うお出かけ用のシャーリングワンピースを着てエナメルの黒い靴を履いておしゃれして新潟のデパートへ行くのです。楽しみが限られてた時代だけれど子どもながら豊かな時間だったと懐かしい記憶です。

新潟は古町(ふるまち)という地域があり、当時は一番華やかな繁華街でした。都屋(みやこや)という純喫茶店があって、チョコレートパフェを食べるのが定番でした。そして白山神社近くにレストランキリンという洋食屋さんがありました。店のドアを開けるとデミグラソースの匂いがして(なぜか子供のころは苦手だったけれど)白いテーブルクロスに磨いたカトラリーがセットされて子ども心にお出かけの時のレストランはここと決まっていました。あの頃は暮らしに「ハレ」と「ケ」があり身につけるマナーやエチケットは憧れのお出かけのたびに覚えていったのかもしれません。

今日はぐっと気温が下がりました。くちぶえのお皿とあつあつのグラタンが美味しかった。