聖夜、スウィングの中で

2025年12月25日

ここ数年恒例となったクリスマスの夜は、友人とちょっとオシャレして青山までゆっくり散歩をしながらブルーノート東京へ。街はすっかりホリデーの装いで、歩く時間さえも静かな前奏のよう。この夜に聴いたのは、結成90年を迎えたカウント・ベイシー・オーケストラ。

生のステージは、やはり格別でした。
クリスマスソングが始まると、会場の空気がふっとやわらぎ、音のひとつひとつが、まるで今この瞬間のために鳴らされているよう。スウィングのリズムに自然と身体が揺れて、「ジャズを聴く」というより、「ジャズの中にいる」感覚でした。

そして、あのTake the A Trainが始まった瞬間。
思わず笑みがこぼれてしまうようなバンバンカラダに響く高揚感と、長い歴史を重ねてきたビックバンドならではの余裕と遊び心。何度聴いても心が弾みます。

グラスのシャンパンもとてもおいしくて、音楽と一緒に、時間そのものを味わうような夜。
華やかだけれど気取りすぎない、一年を締めくくるこの時期に、こんなふうに音楽に身を委ねる素敵な夜を過ごせたこと。今夜は自分へのクリスマスプレゼントです!

We wish you a Merry Christmas.