重陽の節句
2025年09月10日
まだまだ夏の名残はありますが、9月に入ってから少しずつ風がやわらかくなってきました。先週の日曜日の夜、空にはまんまるの満月がやさしく浮かび、ひときわ輝いていました。
この日は、夏の間楽しませてくれたベランダの朝顔の伸びきった蔓を剪定してお別れをしました。早朝、8色の朝顔が日替わりで咲き、暑い夏の間、朝一番に私を元気づけてくれたことを思いながら片付けました。排水溝もきれいにして、ベランダはすっきりと整い、ほっとひと息つきました。
その後、ベランダの鉢たちも植え替え。チョコレートコスモスやフィソステギア、タイム、セージといったハーブたちを迎え入れ、秋への小さな準備をしました。
ひと仕事を終えて、近所の明治屋さんへ買い物に出かけると、偶然京都フェアで柳桜園さんの出店を見つけました。手に入れるのがなかなか難しかったお抹茶がずらりと並び、思わず「わぁ、うれしい!」と笑みがこぼれました。
その満月の日に出会えた季節限定の「月照」は、汗をかいて片付けた私への小さなご褒美のようで、心がふんわり温かくなりました。
昨日は、秋茶「月照」のお抹茶を点てて、重陽のお祝いの一服。湯をそそぎ茶筅を使い静かに一服のお茶を点てるだけで、残暑の疲れが和らぎます。
こうして、日々の小さなことの積み重ねの中で、少しずつ、小さい秋を感じています。