2026青葉の茶ノ会を終えて

2026年05月17日

樹々の青葉がまぶしく輝き、初夏のようなお天気の中、「青葉の茶ノ会」を無事に終えることができました。ご参加いただいた皆さま、ありがとうございました。

本日の茶花は、金梅草(キンバイソウ)、丁字草(チョウジソウ)、姫檜扇(ヒメヒオウギ)。
古道具市で見つけた小さな籠に合わせ、野の草花のような景色に。

今年のお稽古では、川口葉子さん抄訳・文の『本のお茶』(角川文庫)を皆で少しずつ読み進めています。今月は第三章「タオイズムと禅」。

禅の儀式から発展した茶の湯は、タオイズムの始祖である老子の名前とも深く結びついています——そんな一文から始まりました。

茶室の床の間には禅語が掛けられますが、「禅」とは、単を示すと書きます。余計なものを削ぎ落とし、どんなことにもとらわれない、静かでシンプルな心の在り方なのだと感じます。それはきっと、茶の湯が大切にしている心にも通じています。

本の中に、こんな言葉がありました。
"目に見えない極小の原子ひとつぶの中にも、無辺の宇宙と同じ大きさの可能性が秘められていることを気づかせてくれます"

大きなことではなくても、日々のささやかな暮らしの中に、深い意味や豊かさがある。私の好きな禅の言葉「日々是好日」も、そんなことを教えてくれている気がします。おおげさではないけれど、こうして季節の花を飾り、お茶を点て、皆で同じ時間を囲むことが、暮らしを静かに整えてくれているのかもしれません。 

今日は午後の会に、初めてNさんがご参加くださり、終始和やかなひとときとなりました。気持ちの良い皆さんとご一緒できたことに、私自身もありがたい気持ちでいっぱいです。

お菓子は、主菓子「濡れ燕」と、静岡のMさんからいただいた煎茶を使った寒天、そして台湾金蜜パインの水菓子をお作りしました。

これから梅雨の季節に入ります。
どうぞ体調に気をつけてお過ごしください。次回は7月19日の予定です。

お茶:松の白(柳桜園)
お菓子:濡れ燕(巌邑堂)、煎茶寒天、台湾金蜜パイン水菓子(手製)
花:金梅草、丁字草、姫檜扇

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