日曜日の一服

2026年03月01日

昨日は封切られたばかりの映画「木挽町のあだ討ち」を観に日比谷へ向かう前、鈴懸さんへ立ち寄りました。

ガラスケースの中には、桃の節句を祝う上生菓子が並び、まるで小さな雛飾りのよう。男雛、女雛、橘、桜、菱羊羹——。その中から橘と桜を選んで帰りました。

雛飾りの「橘」といえば、子どもの頃を思い出します。裕福なお友だちの家にあった七段飾り。子ども心に「わぁーすごい!」と見上げた記憶があります。五段目の仕丁の両側に飾られていた桜と橘。その由来は、京都御所・紫宸殿の庭にあります。

紫宸殿から見て左に桜、右に橘が植えられ、魔除けの意味を持つことから「左近の桜・右近の橘」と呼ばれています。

橘(タチバナ)はミカン科ミカン属の常緑小高木。日本に古くから自生していた固有の柑橘。薯蕷饅頭にも柚子の香りが忍ばせてあり、そっと季節を見立てる和菓子、桃の節句を祝う日曜日の一服となりました。

さて映画は、木挽町の芝居小屋「森田座」を舞台にテンポよく展開。軽やかに進む時代劇エンターテインメントは新しい風を感じました。そして今回は、初めてシニア割引を利用しての鑑賞(笑)。これまではauマンデイやセゾンデイなどの特典を使っていましたが、いよいよこちらの仲間入りです。

そして今日から3月。ベランダではムスカリが咲き始め、バラの芽もふくらんでいます。
小さな命の動きに目をとめながら、春の訪れを感じる、3月のはじまりです。