春の再会、記憶の糸をたどって
昨日は、20代の頃にお茶のお稽古へ一緒に通っていたKさんが、お嬢さんお二人とともに拙宅を訪ねてくださいました。実に約30年ぶりの再会です。
社会人になられたお嬢さんたちとは初めてお目にかかりましたが、お二人ともとてもチャーミングで、自然と会話も弾み、4人で広尾のびおらさんへ。
若竹やそら豆、ホタルイカなど、春の息吹を感じる和食ランチをいただきました。
そのあとは、場所を移して自宅でゆっくりとお茶の時間を。
20代の頃、仕事帰りに毎週水曜日、小林先生のもとへ通っていた日々を思い出しながら、尽きることのない昔話に花が咲きました。
京都の今日庵を訪ねた旅のこと、お稽古の帰りに車で送った帰り道のこと――
記憶の糸は、思っていた以上にしっかりとつながっているものですね。
お嬢さん二人がそれぞれ、これからフランスを訪れるとのことで、少しだけお話を。
時代は変わりましたが、新しいツールを上手に使いながら、ぜひ楽しんできてほしいとお伝えしました。若い時に異国で過ごす時間は、それだけでかけがえのないもの。多少のハプニングも含めて、きっと豊かな経験になることでしょう。かつて暮らしていたアベス駅界隈のことを懐かしく語るうちに、あっという間に時間が過ぎていきました。
そして、帰られたあと、ふと思い立って昔のアルバムをゴソゴソと探してみると――
当時住んでいたアベス界隈の風景や、マルセル・エメの前で撮った写真が出てきました。
あの頃の空気や光までよみがえるようで、時間を超えて、昨日のひとときと静かにつながっていくようで懐かしかったです。
ベランダでは、モッコウバラが今年も次々と咲き始め、甘くやさしい香りを運んでくれています。
クレマチスももうすぐ花が開きそうで、小さなバラのつぼみも顔をのぞかせています。
この春は、何年ぶりかの再会が続いています。
そして気づけば、周りには"K"のつくお名前が多いことにも・・・(笑)。
夜には、新潟で暮らす母から電話があり、「たらの芽が出て、天ぷらにしてお父さんといただいたのよ」と。そんな何気ない季節の便りにも、春の深まりを感じた一日でした。
