5月の景色
5月は、仕事で外へ出る機会の多いひと月でした。ご挨拶や打ち合わせで都内を移動しながら、緑が深くなり、アジサイの花も少しずつ色づいてきました。
家では、ベランダの小さなバラ「アンジェラ」と「ガラシャ」が、GWから中旬にかけて満開に。
ベランダ側に椅子とテーブルを置き、一日一日景色の移り変わりを眺めながら朝食やお茶をとる時間は、飽きることがありません。夕暮れの空が美しい日も多くありました。
ここ2年くらいでしょうか。以前のようにあちこち出かけるよりも、家で過ごす時間がずいぶん心地よくなりました。今月は、衣替えをしたり、カーテンを夏用に替えたり、扇風機を出したり。そんなふうに暮らしを整える時間が多かったように思います。
そんな中、5月20日の東京新聞で、服飾評論家・くろすとしゆきさん(91歳)の「本物探し」についてのコラムを読みました。「VAN」でアイビーの商品開発や宣伝を手がけてこられた方です。
その中に、こんな言葉がありました。
「大本をたどって本物を見つける」
おしゃれについて語られていたのですが、衣食住すべてに通じる話だなあと感じました。
若い頃はいろいろな服を着て、たくさん試してみる。そして還暦を過ぎたら、自分に合う方向を見つけて、自分らしく着る。料理も同じで、勝手にアレンジするとわけがわからなくなる。大本を知っているからこそ、手直しができる。
そんなお話に深くうなずきながら読みました。若い頃は、休日に出かけないと損するような感覚もありましたね。
そういえば自分も、この数年でずいぶん変わりました。洋服は、素材や着心地のよいものを自然と選ぶようになり、無理な冒険をしなくなりました。大本がわかってきたのかな。
咲き終わったバラを摘み、鉢の草花も少し夏向きに植え替えました。暮らしの中で、自分にとって心地よいものを少しずつカタチにしながら過ごしています。
皆さんの5月の景色はいかがでしたか。
